VEDIC WISDOM-rogo
最終更新2007.1.17

 

VEDA
太古ヴェーダの叡智
00ヴェーダとは?
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ヴェーダ」は"知識"という意味のサンスクリット語で、語源は"見る"という意味の「ヴィド(vid)」です。リシ(Rshi)と呼ばれる悟りを得た人たちが見(認知し)た宇宙の"真理"とされています。

巨大な樹木が小さな種から生まれたように、森羅万象も時空を越えたミクロの”場”から生まれたとされます。その場は森羅万象が見えない形で、まるで"種"のような形で存在すると考えられてきたのです。

この物質世界の根本は物質ではなく、純粋な知性の領域です。私たちの身体は、DNAの遺伝子情報をRNAがコピーし、さらに物質化していきます。DNAはこの肉体の青写真です。 ヴェーダのさまざまな讃歌は、リシたちが超越意識(真我)において直接知覚したもの、あるいは天から得た啓示(天啓聖典)などとも言われており、人間が創造したものではないとも考えられています。ヴェーダは、無限の宇宙知性が人の意識をとおして自らを言葉の形を取り表現したものというわけです。あるいは、ヴェーダはこの宇宙の源の無限の宇宙知性、根源的な自然の摂理を音で表現したもの。シュルティとも言います。シュルティは聞く ものという意味ですが、高次意識の人が、聞いた音を、人の言葉で表現したものがヴェーダの詩句だと言われています。
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●プルシャ
ヴェーダによると、生命の根本は非物質的な純粋知性でありプルシャと呼びます。純粋知性は無限の存在です。プルシャはあらゆる創造の目撃者です。プルシャは知性ゆえに自らの存在に気づきます。

●プラクリティ
この純粋知性がみずからの存在に気づきはじめるレベルをプラクリティと呼びます。このプロセスで三つの要素が生まれます。”気づく”わけですから、気づくための”主体”、気づく”対象”、そして主体が対象に向かう”プロセス(意識の流れ)”の3つが生じるわけです。それをリシ(認識の主体)、デーヴァター(認識の過程)、チャンダス(認識の対象)と呼びます。

●三位一体
つまり、自らに気づき始めるその自分がリシであり、何に気づくかといえば自分自身の存在ですが、その気づくプロセスをデーヴァターと呼び、気づく対象(つまりそれは自分自身なのですが)をチャンダスというわけです。とても難しいこの説明ですが、この一連の意識の流れが連続しているそのレベルが意識の源です。プラクリティともいいます。その三位一体構造をサンヒター(統一場)と呼びます。その三位一体の状態 が森羅万象の創造の源ということになります。プルシャという無限の知性が、3つの要素を内在するプラクリティとして表現されるわけです。プラクリティのレベルでは、三つの要素が完全に一つになっています。超対象性の状態です。プラクリティの三位一体構造の対象性が崩れ、そこから5つの物質 原理と3つの精神原理へと発展します。

●8つのプラクリティ
主体(リシ)から対象に意識が流れるとき(デーヴァター)、”動き(風)”と動くための”空間”といった価値が生じます。そして主体が対象(チャンダス)に変換されます。その変換力を”火”と呼びます。ここで主体が対象へと変換されます。その対象が今度は主体となります。その主体の構造を”土”、構造を維持する力を”水”と呼びます。これらの5つの原理が森羅万象を形作ります。 またリシの価値は”自我”、デーヴァターの価値は”知力”、チャンダスの価値は、”心”として森羅万象の精神的価値として表現されます。 したがって、土(プリティヴィ)、水(ジャラ)、火(アグニ)、風(ヴァーユ)、空間(アーカーシャ)の5つと、自我(アハンカーラ)、 知力(ブッディ)、心(マナス)の5つ、合計8つの要素が森羅万象の基本的な構成要素となります。 逆に言えば、多様なこの物質世界の根本には8つの要素、その根本には3つの要素、そして3つの要素がひとつとなったプラクリティ のレベル、さらにその背後にプルシャと呼ばれる純粋な知性が横たわっていることになります。

●リグヴェーダの詩節は8つの要素を、8つの音で表現しています。ガーヤトゥリーと言われる詩句(マントラは)は、8音が3回繰り返され、合計24の音からなています。それぞれが前述の8要素に対応しています。

●中国の陰陽五行の考え方と似ています。大極というひとつの実体は、陰(マイナス)と陽(プラス)の二極で構成されており、そこから木、火、土、金、水の五要素が生じるというものです。
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●ほかにも、ヴェほかにヴェーダの手足と言われる6つのヴェーダンガ、つまりジョーティシュ天文学、チャンダス、ニルクタ、シクシャー、カルパ、ヴィヤーカランなど。ウパーンガ(副手足)、またはインド六派哲学といわれるニヤーヤ、ヴァイシェーシカ、サーンキャ、ヨーガ、カルマミマーンサ、ヴェーダーンタ、さらにスムリティ、プラーナ、イティハーサ(叙事詩)といわれるマハーバーラタ、ラーマヤーナなど膨大な文献・知識体系が存在しています。

デーヴァナーガリー文字
デーヴァナーガリー文字

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4つのヴェーダとは?
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ヴェーダは後世、にデーヴァナーガリー(Devanagari)文字によって、文献 としても書かれ残されています。主要なヴェーダ文献は次の4つです。

1.リグヴェーダ(Rigveda):詩節の集成で、生命の完全な知識、真理の書
2.サーマヴェーダ(Samaveda):歌詠の集成で、調和を生み出す音楽
3.ヤジュルヴェーダ(Yajuruveda):祭詩の集成で、祭式とおしての活動の科学
4.アタルヴァヴェーダ(Athavaveda):呪句の集成

さらに、それぞれのヴェーダは主要部分のサンヒター(本集)と付随するブラーフマナ(祭儀書)、アーラニヤカ(森林書)、ウパニシャッド(奥義書)の3つの部分からなっています。また各ヴェーダにはウパ(副)ヴェーダがあります。順に、アーユルヴェーダ(健康の科学)、ガーンダルヴァヴェーダ(音楽)、ダヌルヴェーダ(浄化)、スタパティアヴェーダ(建築学)などがあります。
現在の4ヴェーダの継承者(パンディト)を割合で見ると、比率はリグヴェーダ6%、サーマヴェーダ3%、ヤジュルヴェーダ90%、アタルヴァヴェーダ1%です。大半がヤジュルヴェーダのパンディトです。
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ヴェーダの内容
  リグヴェーダ サーマヴェーダ ヤジュルヴェーダ アタルヴァヴェーダ
サンヒター
(本集)
・神々に対する讃歌の集成
・神々を祭場に招き、詠唱により讃えるホートリ祭官(勧請官)に属す
・真理「Rit」
・1028の讃歌10,552のマントラ
・紀元前1200年〜800年
・生命に関する完全な知識
・歌詠の集成
・一定の規律で詠うウドガートリ祭官 (歌詠官)に属す
・調和、均衡「Samya」
・1875のマントラ
・音としての価値が重要
 ・祭詞の集成
・祭祀実務、供物を調理し神々に捧げるアドヴァリュ祭官に属す
・遂行「Yaj」
・1976のマントラ
・活動(ヤジニャ)に関する科学
・呪法に関する詩句の集成
・祭式を総監するブラフマン祭官(祈祷官)に属す 
・動きのない「A+tharva」
・5086のマントラ
・紀元前1000年
ブラーフマナ
(祭儀書)
・ヴェーダの祭祀の規定、讃歌の神学的解釈が主。ほかに神話や伝説も混じっている。
・紀元前600年を中心に成立
アーラニヤカ
(森林書)
・秘儀的な祭式の説明。思索的、哲学的要素も見られる。
・密かに伝達される秘密の教え、祭祀説明他
ウパニシャ ッ ド
(奥義書)
・最も哲学的で、宇宙の原理や人間の本質についての考察。 ・初期のウパニシャッド:紀元前600〜500年。中期:紀元前400年〜200年。後期:前200年〜後200年 ・10のウパニシャッドを含め合計108のウパニシャッド
         
10の主要
ウパニシャッド
リグヴェーダ付属(10)
アイタレーヤ
サーマヴェーダ付属(16)
ケーナ、チャーンドーギャ
ヤジュルヴェーダ付属(51)
カタ、タイッチリーヤ イイーシャヴァースャ ブリハッドアーラニヤカ
アタルヴァヴェーダ付属(31)
 プラシナ、マンドゥーキャ ムンダカ
ウパヴェーダ アーユルヴェーダ
・生命に関する知識
ガンダルヴァヴェーダ
・天界の楽師の奏でる音楽
・環境を浄化
・自然のリズムとの調和
・7つの音階
ダヌルヴェーダ
・ストレスを射落とし否定性を排除
・行動領域を浄化、進化を促進
スターパティアヴェーダ
・自然と調和した建築学(ヴァーストゥ)  
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ヴェーダの詠唱
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ヴェーダはサンスクリット語で表現されていますが、それは精妙な宇宙の波動の表現であると言われています。意味よりも音の価値、音の構造の方がより重要であるとよく言われます。決められた規則・韻律に沿って、詩節が構成されています。日本語で「リグヴェーダ讃歌」(岩波書店刊)と「アタルヴァヴェーダ讃歌」(同)としても紹介されていますが、内容は様々な神々が登場する詩節の集成です。 リグヴェーダは、第1章(マンダラ)から第10章まであります。少しでも読むと分かりますが、その意味を理解するのはとても難しいことです。リシたちの様な意識レベルにならなければ到底、真意は分からないでしょう。ですから、ヴェーダの意味を理解するためには、自己の意識水準を高める必要があります。ある意識段階が来るとき自然と理解されるものなのでしょう。意味にとらわれず毎日瞑想し心を純化し、ヴェーダを”無邪気”に「吟唱」する、または「聞く」という日課・習慣を持つことでいずれ何かが見えてくるのでしょう。そこまでいかなくても聞くだけでも心身のとてもいい癒しになります。精神性や脳の秩序を向上させてくれます。静かに1日の内の5分か10分でもヴェーダの音に耳を傾けてみられることをお薦めします。
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ヴェーダの神々
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ヴェーダ・サムヒターに描かれているの は自然です。インドにはアーリヤ人が進入する以前にドラヴィタ人たちが住んでいました。彼らはインダス文明を築いたとされます。彼らの自然観や宗教感は多少形を変えながらも、アーリヤ人のヴェーダへと統合されていったようです。賢者ヴィヤーサがサンスクリット語のデーヴァナーガリ(Devanagari)文字でヴェーダを書き記したとされます。

それが前述の4大ヴェーダで、今から5千年前頃にまとめられたと考えられています。それらには様々なリシが認知した詩節があり、様々な神々が登場します。それらはヒンズー教の神々として継承されています。日本は八百万(ヤオヨロズノ)の神々の国とも言われてきましたが、同様にインドのヴェーダ時代には様々な自然現象や自然が神格化されました。30億の神々という表現があります。梵天(Brahama)、弁才天(Sarasvati)、吉祥天(Lakshmi)、水天(Varuna)、帝釈天(Indra)など多くのインドの神々は仏教をとおして日本にも紹介されて日本文化の中に根付いています。
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ヴェーダとシャーキャー
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ヴェーダは太古からパンディトと呼ばれる専門家により、師から弟子、親から子へと口承されてきました。言葉を純粋に正確に発音するために早い時期から学び始めます。各ヴェーダの家系の男子は、6〜7歳から全寮制の学校に入り、7年ほどかけてすべての詩節を学び暗記します。 各ヴェーダには、シャーキャーと呼ばれる派があります。それぞれ多少、吟唱のスタイルが異なります。 サーマヴェーダには、昔は千ほどの派ほどあったそうですが、現在は、カウトゥマ派、ラーナーヤニーヤ派、ジャイミニャ派のわずか3つが残っているだけです。その中でもカウトゥマ派が一番ポピュラーです。それぞれ同じ詩節でも音の高低や韻律が多少異なります。私はカウトゥマ派の流れを継ぐパンディトから学びました。  

でいずれ何かが見えてくるのでしょう。そこまでいかなくても聞くだけでも心身のとてもいい癒しになります。精神性や脳の秩序を向上させてくれます。静かに1日の内の5分か10分でもヴェーダの音に耳を傾けてみられることをお薦めします。
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